PJCS2021予選振り返り & 構築解説〜とり。パ〜
はじめに
はじめまして、小幸(@yuki_pkmon)と申します。
今回は4月9日に開催されたポケモンジャパンチャンピオンシップス2021予選で予選抜け達成したため本大会の振り返りと構築記事をはじめて書かせていただいています。
至らない点も多いかと思いますが暖かい目で読んでいただければ幸いです。
最終戦績
27勝8敗 - 79位 (1758)
日別戦績
Day1 (6W4L) / レート1526
○×○○×○××○○
Day2 (15W3L) / レート1694
×○○○○○○○○○
○○×○×○○○
Day3 (6W1L) / レート1758
○○○×○○○
対戦内訳
構築共有メンバー最終結果
マスターカテゴリ
とり。さん(@cantfly_ss)
さくさん(さく (@s_39pk) | Twitter)
ジュニアカテゴリ
Reiくん(Rei_ (@Rei_Flareon) | Twitter)
ココアくん(ココア (@Kokoa_VGC) | Twitter)
みつかん。くん(みつかん。 (@sanaito3710) | Twitter)
構築選択の経緯
3月13日に開催された「てるるんチャレンジ(チーム戦)」のために2月中旬から本格的に禁止伝説を一通り触ってみました。
個人的には非ダイマックスで動かせる伝説枠が一番強いと感じ、カイオーガやグラードンが候補として上がりました。
しかし、どうしても技の命中不安が勝敗を決める盤面が多いと感じてしまいその点で不安要素が少ないザシアンに落ち着きました。
そこで、去年すでに権利を獲得されたとり。さん(@cantfly_ss)に相談したところ、同じくザシアンが結論なのではないかということで本人からいただいた構築で今回は参戦させていただきました。
とり。さんの構築作成の流れを記載させていただきます。
初期案:
初期案を「てるるんチャレンジ(チーム戦)」に持って行くところからスタートしました
2代目:
てるるんチャレンジ(チーム戦)でバドレックス(黒馬)がきついと感じ、もともとパワーの高い晴れザシアンとバドレックス(黒馬)メタとしてダイマックスポリゴン2を組み合わせた構築に変更
3代目:
リザードンが活躍する機会が少なく、電気の一貫を切る為ランドロスに変更
4代目:
環境的に電気の通りがいいと判断しボルトロスとレジエレキを採用
5代目:
晴れ要員がいない構築でフシギバナの扱いがあまり良くなく、水の一貫を切るためラプラスに変更
使用構築:
一通り構築を使用して結局ラプラスザシアン(通称:ラプザシ)で良いと判断し、ボルトロスの枠をウーラオス(悪)に変更し完成
個別解説
ザシアン
技:きょじゅうざん / インファイト / 身代わり / 守る
持ち物:朽ちた剣
特性:ふとうの剣
性格:いじっぱり
努力値:252-60-4-X-44-148
実数値:199-217-136-X-141-187
HD:黒バドレックスの命の球「ダイアース」耐え
S:+1でレジエレキを抜けるザシアンより1速い
A:あまり
レジエレキ
技:ライジングボルト / エレキネット / 守る / いやなおと
持ち物:命の球
特性:トランジスタ
性格:臆病
努力値:0-X-0-252-4-252
実数値:155-X-70-152-71-277
ライジングボルトの採用:ダイマックスでの運用が多いため威力140の「ダイサンダー」を可能とするライジングボルトを今回採用しています
ウーラオス(悪)
技:暗黒強打 / 不意打ち / 手助け / 見切り
持ち物:気合の襷
特性:不可視の拳
性格:いじっぱり
努力値:0-252-0-X-4-252
実数値:175-200-120-X-81-149
いじっぱりでの採用:ようきだとどうしても火力面で物足りなく感じることがあった上に、ようきであるメリットが薄く感じることが多かった。
インファイト不採用 / 手助け採用:このポケモンの評価する点は確定急所である「暗黒強打」と先制技である「不意打ち」であり、それ以外に関しては環境的に厳しいと判断。したがって、環境で刺さっているレジエレキ、そしてメインであるザシアンをサポートできる「手助け」が採用されました
役割:ザシアン構築で重くなりがちな「デバフ」の効かない鋼(ソルガレオメタグロス)に対して強く出ることができ、重宝しやすい先制技を持つ。
また、ザシアンが強い環境である関係で強敵であるトゲキッスなどが少なく、 悪タイプの技の通りが良いと感じました。
技:破壊光線 / シャドーボール / 凍える風 / サイドチェンジ
持ち物:進化の輝石
特性:アナライズ
性格:控えめ
個体値:S26-27
努力値:252-X-0-252-4-0
実数値:192-X-110-172-116-78
S:113〜116の激戦区を「凍える風」一回で抜けるようになる。かつ60属の下を取ることが可能(アナライズのため)
役割:上記でも説明しましたがとにかくバドレックス(黒馬)を絶対に許さない枠として採用されました。基本的にはダイマックスでの運用が多く、ダイマックスした際の「ダイアタック」や「ダイホロウ」のデバフがザシアンとの相性抜群◎でした。また、通りが悪い場合はダイマックスせず「凍える風」でS操作が可能で腐ることがなかった印象です。
ラプラス(キョダイ)
技:フリーズドライ / ハイドロポンプ / 手助け / 守る
持ち物:弱点保険
特性:貯水
性格:控えめ
努力値:252-X-12-148-76-20
実数値:237-X-102-136-125-83
HB:ザシアンの+1「きょじゅうざん」を確定耐え
HD:ダイマックス時、弱点保険セキタンザンの特殊140「キョダイフンセキ」+定数ダメージを確定耐え
役割:カイオーガに強い枠として採用されました。また、たまにいるパルキアやキングドラに四倍取れる「フリーズドライ」が強かったです。
持ち物採用意図:ラプラスの弱点保険があまり警戒されずフシギバナの「キョダイベンタツ」やカイオーガの「かみなり」で発動することが多かったため採用。
ランドロス(霊獣)
技:地震 / 岩雪崩 / 空を飛ぶ / 守る
持ち物:ラムの実
特性:威嚇
性格:いじっぱり
努力値:252-108-28-X-4-116
実数値:196-196-114-X-101-126
HB:A実数値222ザシアンの+1「きょじゅうざん」確定耐え
S:+1で大体のHAザシアンを抜ける(実数値189になる)
持ち物採用意図:環境に多くいたフシギバナの「眠り粉」をケアしてラムの実を採用しています
選出例
基本選出①
先発: 後発:
電気の通りがいい場合はレジエレキでダイマックスし数的有利を取りに行き
最悪、「いやなおと」+「きょじゅうざん」で「リフレクター」や威嚇を無視して突破することも可能です。
ポイント:ザシアンミラーの際に相手のふとうのけんが先に発動した場合ASザシアンと判定でレジエレキの140珠「ダイサンダー」でザシアンが確定1発のためイージーウィンが狙える。
ザシアン+レジエレキという並びがかなりメタられていた印象だったためこの選出は本当に電気の通りがいい時のみ選出していました。
基本選出②
先発: 後発: or
基本的にポリゴン2の「ダイアタック」や「ダイホロウ」でデバフを入れながらザシアンで戦う選出となります。
ウーラオスやレジエレキがスイーパー役、そして水タイプ(主にや)が重い時にラプラスを裏から出すことが多かったです。
基本選出③
先発: 後発: or
一番多く選出したパターンになります。
ランドロスでダイマックスしながらポリゴン2の「凍える風」でS操作する、もしくはポリゴン2の「ダイアタック」で数的有利を取りながら横にデバフを入れることも可能なため一番基本選出の中では初手の選択肢に柔軟性あると感じました。
対 カイオーガ
先発: 後発:
基本的にはポリゴン2でダイマックスし、「ダイアタック」しながらS操作をしながら、カイオーガの水技をラプラスでキャッチするのが理想です。
エルフーンやトルネロスなどに「追い風」張られた状態でラプラスを失ってしまうとカイオーガの処理が困難になってしまう為、処理が終わるまではラプラスを雑に切らないように立ち回る必要があると感じました。
対 バドレックス(黒馬)
先発: 後発: or
基本的にはポリゴン2でダイマックスしダイホロウでバドレックス(黒馬)を処理することが多いですが、隣にエルフーンがいる場合、脱出ボタン「トリック」を考慮する必要があるため、初手はポリゴン2の「サイドチェンジ」から入り、ザシアンの「きょじゅうざん」でエルフーンを処理するのが最終的に一番安定しました。
対 968パ / バドレックス(白馬)
先発: 後発:
体感、ポリゴン2のトリックルーム張り返しをケアしてランドロス方向に「鬼火」をしてくるミミッキュが多かったため、基本的にはガオガエン+ミミッキュで出された場合はランドロスの「岩雪崩」でミミッキュの化けの皮を剥がし、ポリゴン2のアナライズ「ダイホロウ」でミミッキュを処理しに行くことが多かったです。
対 ジキルパ / 壁ザシアン
先発: 後発:
フシギバナ + オーロンゲで出されることが多く、ランドロスの「ダイジェット」+ポリゴン2の「凍える風」でS操作しつつ、お相手がランドロスに交代をケアするのが一番安定しました。キョダイベンタツの経過ターンを意識しながらなるべく裏のザシアンに定数ダメージが入らないように盤面を硬直させるのがポイントと感じました。
苦手な相手
個人的に苦手と感じたのはレシラム+トゲキッス構築でした。
ランドロス頼りになってしまうマッチアップですが、基本的にレシラム構築がランドロスをしっかりメタって来てることが多いため有利対面を作り上げるのがかなり困難と感じることがありました。
本大会の振り返り
初日、メインロムは8勝7敗 / サブロムは6勝4敗と2ロムとも初日の目標としていたレート16XXには程遠い152Xからのスタートとなりました。正直、この時は自分の練習不足を痛感し半分諦めていましたがサブロムの方はまだ2日目に連勝できればなんとか持ち直すことはできると思いメインロムは練習用ロムとして毎日先に15戦消化し、構築の練度をあげることに専念していました。
勝負の2日目、メインロムはまたしても8勝7敗(計16勝14敗)でしたが確かに構築の回し方で感じるものがあり、気持ちを切り替えてサブロムで潜った結果15勝3敗(計21勝7敗)で17チャレンジまで持ち直すことができました。
2日目での連勝が勝ち方のビジョンを掴むのに良いきっかけとなり、3日目はなんとか1758まで6勝1敗(計27勝8敗)であげることに成功しました。
最後に
今回はとり。さんが作成した構築を紹介させていただきました。
練習していく中でかなり扱いは難しく練度が必要と感じましたが、実際に目標としていたPJCS予選抜けをこの構築でしっかり果たすことができてよかったです。
PJCS本戦も引き続き頑張っていこうと思います。
ここまでお読みいただき本当にありがとうございました!
もしご興味があれば本構築をぜひ使ってみてください。